ZEROBASEONEが5人体制へ──9人が刻んだ軌跡と新生ZB1の全貌

K-pop group concert stage performance K-POP・韓流
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Boys Planetというサバイバルで生まれた9人が、約2年半で一つの時代に幕を下ろした。でもそれは終わりじゃない。2026年3月、ZEROBASEONEは5人体制で新たな章を開く。この再構成は「解散」とも「縮小」とも違う、K-POP史上でも珍しい選択だ。

Boys Planetから生まれた9人──ZB1誕生の瞬間

2023年4月〜6月、Mnetで放送されたオーディション番組「Boys Planet」は、日本・韓国・グローバルから集まった練習生たちがK-POPデビューをかけて競い合う形式で進行。最終回の生放送でグローバル視聴者の投票によって選ばれた9人が、ZEROBASEONEとして誕生した。

ソン・ハンビン(センター/ビジュアル担当)、キム・ジウン、ジャン・ハオ(中国出身)、ソク・マシュー(カナダ出身)、キム・テレ、リッキー(日本出身)、キム・ギュビン、ハン・ユジン、パク・ゴヌク──国籍も個性もバラバラな9人が「ZEROBASEONE」という名のもとに集結した。グループ名の「ZERO」はゼロを起点に無限の可能性へという意味が込められており、その言葉通りのスタートを切ることになる。

デビューからわずか1年でアリーナへ──9人時代の輝かしい記録

2023年9月のデビュー曲「In Bloom」は韓国ガオンチャートのデジタル部門で最高3位を記録し、K-POP新人グループとしては異例のスピードでチャートインを果たした。同年末には各種「今年のベスト新人」賞を総なめにし、デビュー初年度でMMA(Melon Music Awards)新人賞を受賞している。

2024年に入るとグローバル展開がさらに加速。5月に開催された日本武道館公演(東京・2days)はチケットが即完売し、約2万人を動員。アジアツアー全体では複数国合計で15万人以上が来場したとみられている。SNSではファンダム名「ゼベワン(Zebestie)」が日々トレンド入りし、TikTokのチャレンジ動画も累計数億回再生を記録するほどの人気を誇った。

デビューからたった1年でアリーナクラスのアーティストへ駆け上がったスピードは、BTS・Stray Kidsのデビュー初年度と比較されるほど。K-POP業界関係者が「2023年最大の新人」と評したのも納得の実績だ。

なぜ4人が離れるのか──事務所契約の構造的な理由

2026年2月12日、WAKEONE公式が発表した内容によれば、ジャン・ハオ、リッキー、キム・ギュビン、ハン・ユジンの4名はもともとWAKEONEとは別のYH Entertainmentに所属する練習生として「Boys Planet」に参加していた。グループとしての活動期間はあらかじめ約2年半と設定されており、その期限の満了をもってYH Entertainmentへ帰還する──というのが最初から決まっていたプロジェクト型の契約だったのだ。

つまり今回の再構成は「不仲」でも「突然の脱退」でもなく、契約上の約束が履行された結果である。K-POPではJO1やINI(日プ系)など複数事務所の練習生を束ねたプロジェクトグループが増えているが、そのモデルを採用したゆえの帰着点ともいえる。

YHに戻る4人はZB1での経験を糧に、それぞれYH Entertainment傘下での新活動に向かうとみられている。ジャン・ハオは中国語圏での活動強化、リッキーは日本市場でのソロ展開など、各自の強みを生かしたキャリアが期待されており、ゼベワンの間では「4人それぞれの活動も追い続ける」という声が多い。

「最後の9人」──KSPOドームが見届けた感動の3日間

2026年3月13〜15日、ソウルのKSPOドーム(旧オリンピック体操競技場・収容約1万5000人)で開催されたコンサートは、9人体制での最後の公演として事前から注目を集めた。3日間合計で約4万5000人が来場し、チケットは発売後数分で完売。韓国のリセールサイトでは定価の5〜10倍のプレミアムがついたと伝えられている。

公演ではデビュー曲「In Bloom」から最新曲まで全キャリアをたどるセットリストが組まれ、メンバー全員が涙をみせる場面も。ファンからのサポートメッセージが会場のLEDスクリーンを埋め尽くし、公演後のSNSでは「#LastNineZB1」が世界トレンド1位を記録した。

ファンが感じる「喪失」と「期待」──ゼベワンの複雑な心境

Boys Planetをリアルタイムで追い、投票を重ねてきたファンにとって、9人体制の終了はひとつの青春の終わりでもある。とりわけ離脱する4人のうちの誰かを特定のメンバーとして推していたゼベワンにとっては、複雑な感情が渦巻く発表だっただろう。

SNS上では「さよならは言わない、ありがとうとまた会いましょう」「新しいZB1も絶対に応援する」「4人も5人も同じくらい愛してる」という声があふれた一方、「追えなくなる」と正直な気持ちをつぶやくファンも少なくなかった。その温度差と多様性がそのままゼベワンというファンダムの懐の深さを映し出している。

残留5人と2026年のカムバック──新生ZB1が目指す場所

新体制を担うのはソン・ハンビン、キム・ジウン、ソク・マシュー、キム・テレ、パク・ゴヌクの5人。いずれも元々WAKEONEと直接契約を結んでいたメンバーであり、グループの継続性を担保する核となる。

WAKEONEは5人体制での新曲カムバックを2026年5月に予定していると発表しており、9人時代の楽曲は引き続き全プラットフォームでストリーミング配信が維持される。新生ZB1は「ZERO──ゼロを起点に無限へ」というコンセプトをそのまま受け継ぎ、5人で改めてゼロから積み上げていく姿勢を打ち出している。

Boys Planetから始まり、武道館を埋め、KSPOドームを涙で揺らしたその物語は、続く。形を変えながら、でも確かに続いていく。5月のカムバックで新生ZB1がどんな音を鳴らすのか、その第一歩をぜひ自分の目と耳で確かめてほしい。

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