山崎賢人2026年、ゴールデンカムイ×キングダム2大主演の凄み

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2026年の日本映画界を語るとき、山崎賢人の名前を避けて通ることはできない。3月に公開された映画「ゴールデンカムイ」では杉元佐一を熱演し、7月にはシリーズ5作目となる「キングダム」で再び信として銀幕に帰ってくる。同じカレンダーイヤーに2本の大型実写映画の主演を張る俳優が、今の日本映画界に何人いるだろうか。山崎賢人、31歳。その存在感は今や「日本実写映画の顔」そのものだ。

モデルデビューから「実写映画の顔」へ――15年の軌跡

山崎賢人がメディアに登場したのはファッション誌のモデルとしてだった。整ったルックスと長身で注目を集め、俳優デビューを果たすと、2014年には映画「L♥DK」と「一週間フレンズ。」でダブル主演を務め、10〜20代の女性ファンを一気に獲得した。当時は「少女漫画の実写化といえば山崎賢人」という認識が広まり、同ジャンルで次々と主演を重ねた。この時期に築いたファンベースの厚さが、後の大型プロジェクトへの道を開いていく。

転機となったのは2018年のフジテレビ系ドラマ「グッド・ドクター」だ。サヴァン症候群を持つ天才外科医・新堂湊を演じ、繊細かつ力強い演技が高く評価された。視聴率も好調で、従来の少女漫画ファン層を超えた幅広い支持を獲得。「キラキラ映画の主役」から「本格派俳優」へとイメージが大きく塗り替わった転換点だった。この役を通じて、山崎賢人は演技の幅を確実に広げた。

キングダムシリーズが証明した「スケールの大きさ」

2019年公開の映画「キングダム」第1作は、累計発行部数8000万部超を誇る原泰久の人気漫画を実写化した超大作だ。山崎賢人が演じる主人公・信は、天下の大将軍を夢見る孤児の少年。荒削りながらも純粋な熱量を持つキャラクターで、アクション主体のハードな役どころだった。肉体改造を重ね、激しいアクションシーンを体当たりでこなす姿勢が話題となり、公開前から期待値を大きく高めた。

結果は興行収入57億円という大ヒット。その後もシリーズを重ねるごとにスケールアップし、続編も安定した集客力を見せ続けた。日本映画でシリーズ3作以上が続く実写アクション大作は珍しく、山崎賢人が持つ「ファンを劇場に運ぶ力」を数字が証明し続けている。単に主演を務めるだけでなく、アクションの質や役への没入度が高まるごとにシリーズ全体の評価も上がっていった。制作サイドがシリーズ継続を決断できる最大の理由の一つが、この信頼関係だ。

「今際の国のアリス」が開いたグローバルへの扉

国内での評価が固まる一方、山崎賢人の名前を世界に知らしめたのが2020年配信のNetflixオリジナルドラマ「今際の国のアリス」だ。麻生羽呂による同名漫画を原作とするサバイバルスリラーで、謎の東京に迷い込んだ主人公・有栖良平を演じた。シーズン1は配信直後から世界100以上の国と地域でトレンド入りを果たし、海外メディアからも絶賛された。

2022年に配信されたシーズン2もNetflixのグローバルランキングで上位をキープし、山崎賢人は「アジア圏にとどまらない俳優」としての地位を確立。国内の「人気俳優」から、グローバルな「国際的スター」という新たなフェーズへと踏み込んでいった。英語圏のSNSでも「他の作品でも見たい」という声が相次ぎ、海外での知名度を大きく引き上げるきっかけとなった。この経験が、その後の役づくりや表現力にも影響を与えているとみられている。

杉元佐一という、もうひとつの覚悟――ゴールデンカムイへの挑戦

2026年3月に公開された映画「ゴールデンカムイ」は、野田サトルによる累計発行部数3000万部超の漫画を原作とする。舞台は明治末期の北海道。元陸軍兵士の杉元佐一が、膨大な量のアイヌの埋蔵金をめぐる争いに巻き込まれていく物語だ。アイヌ文化の丁寧な描写と息もつかせないアクションが共存する独特の世界観で知られる作品で、長年ファンから「絶対に映像化してほしい作品」として挙げられ続けていた。

山崎賢人が演じる杉元は「不死身の杉元」の異名を持つほどタフな男で、激しいアクションが随所に求められる。注目すべきは、山崎がこの役でスタントを極力使わない方針で臨んだ点だ。熊との格闘シーン、雪原での銃撃戦など、体を張ったシーンが連続する。キングダムの信とは異なる時代・世界観でありながら、「守るべき人のために命を懸ける」という人間ドラマの核は共鳴している。過去のトラウマと向き合う内面の演技と肉体的なアクションの両輪が、この映画の評価を押し上げている。二つのキャラクターを同じ年に演じ分けることで、俳優・山崎賢人の引き出しの多さが改めて浮き彫りになる。

2026年7月、再び信として――キングダム第5弾が持つ意味

ゴールデンカムイが劇場を盛り上げている今も、キングダムシリーズ第5弾の制作は着々と進行中だ。2019年の第1作から数えて7年越しとなるシリーズ最新作で、信は物語上でもさらなる成長を遂げているとみられる。原作漫画でも人気の高いエピソードが映像化される見込みで、ファンの期待値は過去最高水準に達している。

山崎賢人にとっても、このシリーズは単なる「人気作の続編」ではない。今際の国のアリスで世界を経験し、ゴールデンカムイで新たな役に挑んだ今、第5弾の信には以前とは違う深みが加わるはずだ。同一年度に2本の大型実写映画主演を務めることは、体力面でも精神面でも並大抵ではない。撮影スケジュールの調整、役ごとの肉体改造と切り替え、メンタルの管理——それらを高いレベルで両立させているということ自体が、プロフェッショナルとしての証明だ。それでも山崎賢人はそこに立ち続けている。

なぜ今、山崎賢人なのか

日本映画界で「同年2大実写映画主演」が成立するためには、俳優本人の実力だけでなく、プロデューサーや制作会社からの絶大な信頼が必要だ。複数の大型プロジェクトが同一人物のスケジュールを奪い合うリスクを取ってでも起用したいと思わせる俳優——それが今の山崎賢人だ。かつて「漫画の実写化は失敗する」と言われたジンクスを覆してきた実績が、その信頼の根拠になっている。

インタビューでは「キャラクターに失礼のないように」「原作の世界観を自分が体現できているか」という言葉が繰り返し登場する。アクションのための肉体改造も含め、役への真摯な向き合い方が作品の説得力につながっている。ゴールデンカムイを劇場で観た後、キングダムシリーズを第1作から振り返ってみてほしい。杉元佐一を演じた山崎賢人が、7月に信としてどんな顔を見せるのか。2026年の夏は、彼の俳優人生のひとつの頂点を目撃する機会になるかもしれない。

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