2026年1月28日、Do As Infinityが約6年ぶりのオリジナルアルバム「Reborn」をリリースした。デビューから26年——Do As Infinityというユニットが今もこんなにも心を揺さぶる理由は、アルバムタイトルの「再生」という二文字に凝縮されていた。2000年代J-POPを生きた人も、その時代を知らない世代も、「Reborn」が問いかけることは同じだ。「あなたは今も、あの頃の自分と地続きですか」と。
2000年1月、J-POPシーンに舞い降りた二人
Do As Infinityは2000年1月19日、シングル「本日ハ晴天ナリ」でデビューした。ボーカルの伴都美子と、ギターの大渡亮——この二人の組み合わせは、当時のJ-POPシーンにおいて異質なほど「音楽的」だった。アイドル性よりも楽曲の質、派手なビジュアルよりもステージでの演奏力。エイベックスという商業レーベルにいながら、どこか「作家然」とした佇まいが彼らを特別な存在にした。
デビュー翌年の2001年には「深い森」をリリース。アニメ「犬夜叉」のエンディングテーマに起用されたこの曲は、国内だけでなくアジア各国で熱烈な支持を集め、Do As Infinityの名を一気に広めた。「TAO」「Want Your Love」「遠くまで」「Raven」と立て続けにリリースされたシングル群は、どれもオリコンチャート上位を記録。デビューから5年間の累計シングル売上は1000万枚超とされる。
しかし2005年、活動休止を発表。ファンに深い喪失感を残したまま、二人は各々の道へと進んだ。
2008年の再結成——「続ける意味」を選んだ二人
再結成は2008年のこと。解散から3年、伴都美子も大渡亮もそれぞれソロ活動を続けながら、互いの音楽的必要性を改めて認識した。再結成以降も年1〜2枚のコンスタントなリリースを続けてきたが、2019年のアルバム「ALIVE」を最後に、オリジナルアルバムとしての新作は約6年間途絶えていた。ファンは「次のアルバムはいつ?」という問いを心のどこかで持ち続けていた。
「Reborn」全10曲——過去と現在をつなぐ設計図
2026年1月28日にリリースされた14枚目のオリジナルアルバム「Reborn」は、その沈黙が決して停滞ではなかったことを証明する。特筆すべきは収録楽曲が持つ多様な接点だ。東映特撮ファンクラブ作品「仮面ライダー エインズ with Girls Remix」のテーマソング「Red Re-born」と挿入歌「Determined」は新たな層へのリーチを担う。さらにスマートフォンゲーム「ラングリッサーモバイル」6周年テーマ曲「Till We End The Day」はゲームユーザーという新たな入口を開いた。
「紡ぎ」は複雑なアレンジに頼らず、伴都美子の声と大渡亮のギターだけで成立する26年の「引き算の美学」の結晶。完売した25周年記念ライブ映像もボーナスコンテンツとして収録されており、ファンへの格別な贈り物になっている。
「声」と「ギター」——二人だけが持つ音楽的テクスチャー
伴都美子のボーカルは、低音域でのウォームな温もりと高音域での透き通る伸びという二つの表情を一人で使い分ける。年齢を重ねることで増した「余白」と「深み」は、若い頃の声にはなかった説得力を生んでいる。どれほど編曲が変わっても、彼女の声が入った瞬間に「Do As Infinityの曲だ」とわかる——それは一種の奇跡に近い。
大渡亮のギターはAメロで情景を描くクリーントーン、サビで感情が高まる瞬間に静かに押し上げるアルペジオで楽曲の温度感を決定づける。「目立たないが、なくてはならない」。そのスタンスが伴都美子の表現を最大化する。
Live Tour 2026〜Reborn〜——ライブハウスを選んだ理由
「Live Tour 2026〜Reborn〜」は3月29日のZepp Nagoya公演を皮切りに、大阪・福岡・広島・仙台・東京・神奈川・沖縄の全国8都市を巡った。Zepp系列やDRUM Be-1など収容1000〜2500人規模のライブハウスが中心という選択は、「音楽と正面から向き合ってほしい」という意思表示だ。ライブ体験の質を最大化するための、Do As Infinity流の誠実さでもある。
なぜ今、2000年代J-POPは再評価されるのか
ストリーミングサービスの普及により、20年前の名曲が突然アルゴリズムに乗り、初めて聴く10〜20代と聴き直す30〜40代が同じ曲を別の文脈で楽しむ現象が起きている。Y2Kファッションやゼロ年代カルチャー全般への関心が若い世代にも広がり、「あの時代の音楽」を新鮮に感じる人も増えた。AI検索やデジタルアシスタント経由での音楽発見も増えつつある現代、「深い森」や「TAO」が新世代のプレイリストに入り込む日も遠くはない。
まとめ
- Do As Infinityは2000年1月19日デビュー、累計シングル売上1000万枚超とされる
- 2005年活動休止・2008年再結成を経て、2026年に14枚目アルバム「Reborn」をリリース
- 特撮・ゲームタイアップ楽曲で新世代リスナーへのリーチを拡大
- 「Live Tour 2026〜Reborn〜」は全国8都市のライブハウス規模で開催
- 伴都美子の声×大渡亮のギターという唯一無二のテクスチャーが26年間の支持を支えている
「深い森」が夜のテレビから流れていたあの頃——あなたがどこにいたとしても、Do As Infinityの音楽はきっとそこにあったはずだ。「Reborn」は彼らだけのアルバムではなく、あなた自身の記憶を「再生」するための装置でもある。ぜひアルバムを手に取り、Rebornしたての彼らの音楽に、もう一度飛び込んでみてほしい。


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