2020年2月、BTSは4thフルアルバム『MAP OF THE SOUL: 7』をリリースした。それから実に6年1か月〔2026年3月21日、BTS完全体での新作アルバム『ARIRANG』がついに届いた。さらにBTSは4月に東京ドームでの2days公演も発表。予約開始1週間で400万枚突破という数字が、6年間ARMYが抱き続けた渇望の深さを物語っている。
「アリラン」に込めた意味――なぜ今、この曲名なのか
「アリラン」は、韓国に古くから伝わる民謡だ。離別と再会、旅立ちと帰郷――幾重にも重なる感情を、韓国の人々が何百年も歌い継いできた。BTSがそれをアルバムタイトルに選んだ理由は、グループの歩んだ道のりを知ると自然と腑に落ちる。
2022年6月のアンソロジーアルバム『Proof』を最後に活動を縮小したBTSは、その後メンバー全員が順次軍に入隊した。RM、ジン、SUGA、J-HOPE、ジミン、V、ジョングク――7人がそれぞれの時期に韓国の義務を果たし、そして今、誰一人欠けることなく戻ってきた。「故郷に帰る」という民謡の本質と、グループの再出発の物語が見事に重なっている。
タイトル曲『SWIM』が描くセカンドチャプター
全14曲が収録されたアルバムの顔となるタイトル曲は『SWIM』。荒波の中でもがきながら、それでも前に進み続ける人間の姿を描いたアップビートなポップチューンだ。
除隊後の再出発を象徴するような歌詞が胸に刺さる。軍隊という、アーティストとしては完全に「止まっている」時間を強制的に過ごした7人が、「泳ぎ続けろ」というメッセージを届ける。その文脈を知った上で聴くと、曲の温度がまったく変わる。メンバー全員が制作に携わった今作は、韓国の伝統音楽と現代ポップの感覚を融合させた意欲作でもある。全16種類の形態が用意されているのも、本作の力の入れようを示している。
東京ドーム2days――4月17日・18日に何が起きるか
ワールドツアー『BTS WORLD TOUR ‘ARIRANG’』は4月9日の韓国公演を皮切りに、34都市・79公演のスケジュールで世界を巡る。北米・欧州の全41公演はすでに完売し、追加公演も決定するほどの爆発的な反響を見せている。
日本公演は2026年4月17日・18日、東京ドームでの2daysが決定。2019年以来となる東京ドーム公演への期待は、チケットの一般発売開始(3月28日)をはるか前に熱狂の域に達していた。サウンドチェックイベントの抽選応募も実施されており、Weverse JAPANやユニバーサルミュージックを通じたアルバム購入が対象となっているため、購入先の選択がARMYにとって重要になってくる。
6年間、ARMYは待っていた
ポップ史において「グループが一度活動を止める」ことは、往々にして解散や終わりの予兆として受け取られる。しかしBTSとARMYの間には、そういう空気がまるで漂わなかった。
兵役中もSNSのトレンドを席巻し続け、各メンバーのソロ活動もチャートを賑わせた。それでも「7人のBTS」を、コアなARMYたちは待ち続けた。予約400万枚超という数字は、その待ち時間が徒労ではなかった証明だ。
まずは14曲を、頭から順番に
配信解禁と同時にシャッフルで流してしまうのも悪くない。でも可能なら、1曲目から順番に通して聴いてほしい。アルバムタイトルが「アリラン」である意味が、14曲を経て初めてじんわりと腑に落ちるはずだから。
4月、東京ドームで7人を生で見られる人は――その瞬間を全力で味わってほしい。次のチャプターの幕が上がる瞬間に、あなたは立ち会えるのだから。


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