パク・チャヌク監督とイ・ビョンホンが25年ぶりにタッグを組んだ映画『しあわせな選択』が、今もっとも注目を集めている。ゴールデングローブ賞にもノミネートされたこの作品は、AIと人間の愛を描く社会派ラブストーリー。パク・チャヌクが選んだのは、なぜこのテーマだったのか。
ヴェネチアが騒いた25年ぶりの再会
パク・チャヌク監督とイ・ビョンホンが前回共演したのは、2000年公開の『JSA』。南北朝鮮の兵士たちが非武装地帯で密かに友情を育む、その年の韓国映画最大のヒット作だ。当時のイ・ビョンホンは30代前半、若き実力派として注目を集めていた。それから25年。この2人が2024年に発表した新作『しあわせな選択』(原題:No Other Choice)は、ヴェネチア国際映画祭でワールドプレミアを飾り、第82回ゴールデングローブ賞の最優秀非英語映画賞ノミネートを受け国際的に高い評価を集めた。
「選択」が意味すること——AI時代のラブストーリー
イ・ビョンホンが演じるのは、末期疾患を抱える妻のために彼女の記憶や感情をモデルにしたAIを作り出す夫。そのAIを演じるのがソン・イェジン。パク・チャヌク監督は「テクノロジーが変わっても、人間の本質的な欲求は変わらない。でも、その欲求をどう扱うかは、私たちが選べる」と語っている。
ソン・イェジン復帰作としての注目度
ヒョンビンとの結婚・出産を経て組3年ぶりのスクリーン復帰となるソン・イェジンが、AIと生身の人間という二重の役を担う。本作の予告映像は公開直後から爆発的な再生数を記録し、韓国国内での関心の高さを証明した。
『パラサイト』以降の韓国映画が進んだ場所
2019年の『パラサイト』アカデミー賞受賞以降、韓国映画への世界的な注目は格段に高まった。パク・チャヌクはそのプレッシャーを「哲学的なラブストーリー」で返してきた。ゴールデングローブノミネートは、その選択が国際的にも評価された証だ。
日本公開を前に、まず確認しておくべきこと
国内公開は2026年春が予定されている。公式サイトでは最新の上映情報が随時更新中。25年という時間は2人にとって何を意味したのか。それはスクリーンの中で、彼らが演じる「愛と選択」の物語とともに、静かに明かされる。


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