山崎賢人がスタントほぼなしで挑んだ激闘——ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編の見どころ完全解説

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明治末期の北海道、凍てつく雪原に眠る莫大な金塔。その争奪戦に人生を懸けた男の物語が、再び動き出した。野田サトルの漫画『ゴールデンカムイ』を原作とする実写映画の第2弾、『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』が公開された。累腰3000万部超を誇る原作と、大ヒットを収めた第1作の続編として、本作はゴールデンカムイの実写シリーズに何をもたらすのか。

スタントは最小限——山崎賢人の身体を懸けた覚悟

主演の山崎賢人が演じるのは、不死身の元兵士・杉本佐一。「不死身の杉本」という異名を持つこのキャラクターに、俣優・山崎賢人はある意味でリアルに応えた。制作陣が公開した情報によれば、アクションシーンの大半は山崎賢人本人が演じており、スタントを使ったのはごく一部の高リスクシーンのみだという。狭い通路での格闘、鉄格子を乗り越えての跳躍、雪原での激しい転倒——これらを山崎は数ヶ月に及ぶ特訓を経て体に叩き込んだ。「キングダム」シリーズでも肉体を酷使したアクションで知られる山崎だが、今回は氷点下の北海道ロケという環境が重なり、過酷なコンディションが続いたという。

実在しない建物をCGで「建てた」——網走監獄の映像美

本作のもう一つの核心は、タイトルにある「網走監獄」だ。明治時代に実在した網走集治監が舞台だが、当時の建物は現存していない。劇中に登場する監獄の全容は片桦健滋監督率いるVFXチームがフルCGで一から構築した。文献に残る設計図や写真資料、ロケ地の精密スキャンデータを元に再現された監獄の全景は圧巻だ。放射状に伸びる房棟、厚い石造りの壁、雪に閉ざされた中庭——実際に建てられた建物と見紛うレベルの細部が、IMAXの巨大スクリーンに展開される。

Netflixが運んだ世界への扉

第1作の公開後、Netflixを通じて世界100ヶ国以上に作品が届いた。「日本の時代劇×バトルアクション」という組み合わせは特に東南アジアや欧米で受け、英語圏のSNSでは「#GoldenKamuy」がトレンド入りするほどの反響を生んだ。第2弾は当初からグローバル展開を前提とした戦略が組まれ、予告編は英語・中国語・韓国語版が日本語版と同時公開された。山崎賢人・山田杯奈・玉木宏・眞栄田郷敦ら豪華キャストのビジュアルは、国内外の原作ファンの期待感を一気に高めた。

この映画が問いかけるもの

「不死身の杉本」が網走監獄の闇で何と戦うのか——それは単なるアクション映画の問いではない。明治という時代の混沌、アイヌ民族の文化と尊厳、そして人間の執念と玄気。原作が持つ重層的なテーマを、実写という形式がどこまで表現できるかが本作の核心だ。山崎賢人の汗と傷と、CGが作り上げた幻の監獄が交差するその場所で、観客は原作とは違う何かを見つけることになるかもしれない。まずはIMAXの大画面でその目に焼き付けてほしい。

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