2026年2月、東京ドームが25歳のシンガーソングライターの声で揺れた。名前はVaundy。Vaundyがアニメ主題歌の世界に深く足を踏み入れた2026年、その足跡を追うと、J-POPとアニメが交差する必然が見えてくる。怪獣の花唄がストリーミング10億回再生を突破した同じ年に、4大ドームツアーを全公演ソールドアウトで駆け抜けたVaundyは、なぜアニメ主題歌という舞台を選ぶのか。
日本大学の学生が、気づいたら国民的アーティストになっていた
Vaundyが音楽活動を本格化させたのは、日本大学芸術学部デザイン学科に在学していた2019年のこと。初楽曲painをリリースしたとき、誰もが学生シンガーとして見ていた。ところが翌年の東京フラッシュがSNSで急拡散し、名前を一気に広めた。そして2020年にリリースした怪獣の花唄が、すべてを変える。累計ストリーミング10億回——Vaundyは日本のソロアーティスト史上最年少でビリオン再生を達成した。純粋に曲の力だけで時代を席巻したのだ。
アニメとの縁は「王様ランキング」から始まった
Vaundyとアニメの接点は、2021年秋から放送されたTVアニメ王様ランキングのオープニングテーマ裸の勇者にさかのぼる。この楽曲は原作の世界観に寄り添いながらも、Vaundyらしいメロディラインを持ち、アニメファン以外にも広く届いた。さらに2023年以降はドラマ主題歌も多数手がけ、音楽シーン全体を縦横無尽に動き回ってきた。
「飛ぶ時」が黄泉のツガイに宿したもの
2026年4月4日から放送開始のTVアニメ黄泉のツガイ。そのオープニングテーマを担当するのがVaundyの飛ぶ時だ。さらにエンディングテーマ飛ぼうよは、アーティストyamaに提供した楽曲でVaundyが作詞作曲を担当している。両曲に共通するのは出発というテーマだ。OP・ED両方に関与するという形は、アーティストとしての作品理解の深さを示している。
ドームを埋めたあとも、アニメを選ぶ理由
2026年のドームツアーSILENCEでは全国4会場7公演すべてがソールドアウト。その直前のアリーナツアーでは28万人を動員している。Vaundyは届ける場所にこだわる人だ。アニメという媒体を通じて、これまでリーチできなかった10代に楽曲を届けることができる。4月4日、飛ぶ時を聴いてから黄泉のツガイ第1話を観てみてほしい。


コメント