幕末の京都を舞台に、日本トップクラスのスターたちが一堂に会する——そんな異色の大型プロジェクトが動き出した。
TBSで2夜連続放送が予定されている実写ドラマ『ちるらん 新撰組鎮魂歌』。主演を務めるのは山田裕貴で、近年は映画・ドラマの多様なジャンルでの主演を重ね、第49回日本アカデミー賞でも高い評価を受けた旬の俳優だ。さらにU-NEXTおよびHBO Maxを通じた世界100カ国配信も決定しており、幕末エンタメの新たな基準点になると注目されている。
土方歳三に山田裕貴——この組み合わせが刺さる理由
山田裕貴が演じるのは新撰組副長・土方歳三。「鬼の副長」と恐れられた厳格な武人であり、志半ばで北海道・函館五稜郭に散った悲劇の英雄でもある。幕末の人物の中でも、その生き様のドラマ性は群を抜く。
山田裕貴はこれまで、スピード感あるアクションと繊細な感情表現を武器に、さまざまな役柄を体現してきた。その集大成となるような大役への挑戦に、ファンの期待値は高まるばかりだ。歴史上の人物を演じる際に必要な「重さ」と、現代ドラマで磨いた「見せ方」を兼ね備えた人選といえる。
中島健人×綾野剛——共演陣の豪華さが異常
本作が単なる時代劇に収まらない理由のひとつは、共演陣の顔ぶれだ。
沖田総司役を務める中島健人は、繊細な美貌と内面の激しさを共存させられる俳優として、この役への適性は高い。肺を侵された天才剣士という複雑なキャラクターをどう肉体で表現するか、見届けたいポイントだ。
近藤勇役の綾野剛は、存在感だけで画面を支配できる数少ない俳優のひとり。新撰組局長という「みんなが信じてついていく男」を演じさせたら、これ以上の適役はいないかもしれない。山田裕貴との対峙シーンは今から楽しみで仕方ない。
さらに松本潤の名前も挙がっており、キャスティング全体の豪華さは近年の邦ドラマでも類を見ないレベルだ。
世界100カ国配信が示す「時代劇の可能性」
U-NEXTとHBO Maxを通じた100カ国以上への配信は、日本の実写時代劇としては異例の規模感だ。近年、韓国時代劇(サグク)がNetflixを通じてグローバルファンを獲得した流れと重なる。侍・剣・義——この普遍的なテーマは、言語の壁を超える力がある。
加えて、山田裕貴・中島健人・綾野剛といったキャストは、それぞれに国内外にコアなファン層を持つ。2023年の映画『THE FIRST SLAM DUNK』が海外でも予想外の反響を呼んだように、本物のクオリティで作られた日本コンテンツは必ず届く。
原作から実写へ——世界観はこうして生まれた
原作は月刊コミックゼノン連載の漫画『ちるらん にぶんの壱』(梅村真也原作・橋本エイジ作画)。実写ドラマ版は原作のキャラクター設定を生かしつつ、オリジナルの脚本で新解釈を加えた作りになるとされる。
幕末を舞台にした作品は、新しい才能が新しい解釈で描くたびに「また見たい」と思わせる磁力がある。今度は山田裕貴版の土方歳三が、その系譜に加わる番だ。放送が始まれば、まずその目で確かめてほしい。


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