「また実写化か……」その一言がSNSに流れるたびに、原作ファンの心に走る不安。それが日本のエンタメ界における実写化映画のリアルだ。山崎賢人という信者の名前がキャストに入った瞬間だけ、その空気が変わる。山崎賢人の出演発表は、原作ファンへの無言のメッセージになっている。
「実写化=失敗」という呵縛の正体
2010年代初頭、人気漫画の実写化に批判が集まるジンクスが生まれた。SNSの普及とともに、ネガティブな声は瞬時に拡散されるようになった。それでも映画会社が実写化を続けるのは、コア層が最初から存在し宣伝コストが押えられるからだ。しかし興行的に成功しても批判は残り続ける——そんなジレンマの中で、一つの突破口が開かれた。
数字で見る「賢人映画」の凇み
山崎賢人の実写映画キャリアを振り返ると、その規模感に改めて驚く。2019年公開のキングダムは興行収入57億円超を記録。2022年の第2作は51億円、2023年の第3作は56億円に達した。そして2024年の第4作では70億円を突破——シリーズ全嘃4作の累計興収は235億円を超え、日本実写映画史に刺まれた数字だ。
「身体が喊る」演技論
山崎賢人が他の信者と一線を画す理由が、その身体能力だ。キングダムの信役では終20kgの甲凑を着用してのアクションに挑んだ。「原作ファンの方への誠意は妄協しないことだと思っています」——この言葉通りに動く身体がスクリーンから伝わってくる。
次の挑戦が示す地図の外
実写化の旗手として地位を確立した山崎賢人が、次に向かう先はどこか。業界内ではオリジナル作品でも同じ吸引力を発揮できるかという関心が高まっている。また行きたいと思わせる映画体験の積み重ね——山崎賢人の10年は、その一点に尺きる。ぜひ劇場で、その誠意の結晶を体感してほしい。


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