ジョングク、Hublot初の韓国人アンバサダーに──除隊後の世界戦略とソロとしての新章

ライブコンサートのステージと観客 K-POP・韓流
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2026年2月12日、ソウル。高級時計ブランドHublot(ウブロ)が開いた発表会に、約300人のゲストが集まった。壇上に立ったのは、ジョングク──BTSの最年少メンバーだ。彼はこの日、同ブランド初の韓国人グローバルアンバサダーに就任した。百万円を超える腕時計が似合う顔として選ばれた末っ子は、もはや過去の話だ。

100万円の時計が選んだ理由

Hublotはこれまで、フェラーリやFIFAワールドカップのオフィシャルタイムキーパーとして知られ、ラグジュアリーとスポーツの融合を哲学に掲げてきた。ジョングクとの縁は2022年のカタールW杯に遡る。開幕セレモニーでDreamersを披露した彼の歌声は世界に届き、その同じ舞台でHublotがタイムキーパーを務めていた。CEOのジュリアン・トルナーレは世代を代表する最も影響力のあるアーティストと評した。

Sevenが塗り替えた記録の地図

2023年7月に公開したソロ曲Seven(feat. Latto)は、MVの24時間視聴回数3548万回を記録し、YouTubeのトレンドチャート1位を獲得した。Spotifyでは初週1億1284万回という同プラットフォーム史上最大の初週ストリーミング数を叩き出し、週間グローバルTop Songsで9週連続1位。リリースから108日で10億回到達という、当時Spotify史上最速の記録も打ち立てた。

兵役中も止まらなかった数字

2023年12月12日に入隊し、2025年6月11日に除隊──18カ月の兵役期間中、ほぼ音楽活動ができない状態にあった。それでもSevenはリリースから2年以上が経過した今も、Spotifyで28億回超の累計再生数を記録し続けている。沈黙していても消えない存在感が、Hublotが彼を選んだ背景にある。除隊会見には1000人以上のファンが集結した。

完全体とソロ、二軸を同時に走る2025〜26年

2025年はBTSの全員が除隊を終えた年でもある。グループとしての再始動(完全体)が動き始めながら、各メンバーのソロ活動も並走する──前例のない二軸展開だ。ジョングクにとって、Hublotアンバサダーという肩書はグループとは切り離された個人資産だ。テーマはBEYOND APPEARANCES(表層を超えた本質への探求)──それはブランドのコピーでもあり、デビュー当時15歳の末っ子が積み上げてきた13年間への答えでもある。Sevenを超える次の一手がいつ打たれるのか。BTSの文脈から切り離されて語られる最初のメンバーになる日が、近づいている。

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