詩人か、リーダーか RMがSWIMとARIRANGに込めた作詞家としての真髄

コンサートのライトスティックで輝くARMYたち K-POP・韓流
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BTSのリーダー、RM(キム・ナムジュン)を「グループの顔」として捉えているだけでは、彼の本質の半分も見えていない。実は彼、韓国の国民的民謡ARIRANGの現代版アルバムに全曲作詞家として名を連ねている。そんな事実を知っているか。

RMという詩人 作詞家としてのもう一つの顔

ARIRANGとは、数百年の歴史を持つ韓国の民謡であり、国民的・世界的なシンボルだ。その現代語版コンセプトアルバムに、RMは作詞家として全楽曲に携わった。これはBTSのリーダーとしてではなく、キム・ナムジュンという一個人として取り組んだプロジェクトだ。2022年のソロアルバムIndigoでは、美術・哲学・詩の世界への傾倒を全面に出し、表現者としての姿を見せた。インタビューでRMは「作詞は日記のようなもの。自分の感情を正直に書く行為」と語っており、その姿勢はARIRANGでも一貫している。

SWIMが生まれるまで 光化門での誓い

2025年末から2026年初頭にかけて、BTSのメンバーが順次兵役を終え、グループとしての活動再開への期待が高まっていた。RMのソロ曲SWIMは、BTS再始動の狼煙とも言える楽曲だ。SWIMの歌詞には、7人への想いが随所に散りばめられている。「溺れることを恐れず、泳ぎ出す」というメッセージは、個人としての決意だけでなく、仲間たちへの励ましとして機能している。RMは「7人で泳ぐ海をイメージした」と発言しており、グループへの強い帰属意識が滲む。光化門はRMの作品に繰り返し登場するモチーフだ。

IndigoからSWIMへ 3年間の創作の変化

2022年のIndigoと2026年のSWIMの間に、RMは約3年の歳月を過ごした。Indigoが「問いかけ」のアルバムだとすれば、SWIMは「決断」の曲だ。ARIRANGプロジェクトで韓国語の古語・詩的表現に深く向き合った経験が、SWIMの歌詞に深みを与えているとも言われる。BTSの公式作詞クレジットを見ると、RMが関与した楽曲数は多数にのぼり、グループ内でも群を抜く実績を持つ。

ARMYへのメッセージ

「この曲を書いたとき、頭の中にいたのはARMYたちだった」。SWIMリリース後のRMのSNS投稿の一節だ。兵役期間中も、ファンたちはRMの作詞作業や読書記録をSNSで追い続けた。SWIMのMVはリリースから48時間で約4,000万回再生(2026年3月時点)を記録し、RMのソロ曲として最速を更新した。

言葉の人RMが描く、これからのBTS

ARIRANGで民族の魂を言語化し、Indigoで自分の魂を言語化し、SWIMで7人の絆を言語化した。その一本の線は、まるで一篇の長編詩のようだ。BTSの本格活動再開は2026年後半が有力視されているが、RMがSWIMで蒔いた種は、すでにARMYの心の中で芽吹いている。まだ聴いていないなら、今夜、歌詞を見ながら再生してみてほしい。RMが7人のために選んだ一つひとつの言葉が、きっとそれぞれの心に違う景色を見せてくれるはずだ。

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