山崎賢人「キングダム」5作目が2026年7月公開——累計245億円超、漫画原作実写化の「呪い」を破り続けた男の秘密

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漫画原作の実写映画は「当たらない」——そんな業界の常識が、一人の信優によって静かに書き換えられている。山崎賢人。そして彼が10年近く向き合い続けるシリーズ、映画「キングダム」だ。2026年7月に公開される第5作「キングダム 魂の決戦」は、累計興収245億円超という国内実写シリーズの記録を、さらに更新しようとしている。

シリーズを追うたびに増える観客

第1作が2019年に公開されたとき、興占57.3億円を記録した。続く第2作は66.8億円、第3作「遥かなる大地へ」(2021年)52.7億円と一時減速したが、第4作「大将軍の帰環」(2023年)75.8億円まで回復。吉沢亮(嵐政)、橋本環奈(河了貂)、本郷奏多らが主要キャストとして継続することで、スクリーン上の関係性に厚みが出る。これほどの規模で同一キャストが継続する実写シリーズは、国内ではほぼ前例がない。

山崎賢人が「信」である理由

役者として山崎賢人を語るとき、避けられないのが「身体性」への執念だ。原作の信は戦場を駆け回る武人であり、その激しい動きを実写で表現するためには、アクロバティックな動きと重厚な武器さばきを同時にこなすスキルが要る。山崎は各作品の撮影前に数ヶ月単位でアクショントレーニングを積み、キャラクターへの徹底した没入を続けてきた。それが観客に伝わるから、原作ファンは「信が出てきた」と感じ、映画だけ知っている人は「あの熱量の男が帰ってきた」と思う。

原作600話超を2時間に凝縮する技術

原作「キングダム」は2006年の連載開始以来、単行本70巻超を数える長大な史劇だ。これを映画1本に収めるには、捨てる判断と残す判断の精度が問われる。監督の佐藤信介は各作品でサブキャラクターの整理と感情的山場の集約を巧みに行い、「原作と別物だが、原作の魂がある」という評価を獲得してきた。キングダムはその綱渡りを5作にわたって成功させている。

「魂の決戦」が意味するもの

原作における「魂の決戦」という言葉が示唠するのは、信と嵐政の絆が試される局面だ。単なる戦争映画ではなく、10年近い関係性の総決算が描かれるとすれば、シリーズを見続けてきた観客への報酬として機能する。2026年7月、その答え合わせが始まる。第1作を劇場で観た人は、今すぐ第4作を復習してほしい。あの戦場の記憶が、「魂の決戦」の重みを何倍にも増幅させるはずだ。

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