兵役を終えた7人が帰ってきた BTS完全体カムバックARIRANG 世界190カ国が震えた夜

ライブコンサートのステージ照明 K-POP・韓流
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RM、Jin、SUGA、j-hope、Jimin、V、Jung Kook。その7人の名前が、ふたたびひとつのステージに並んだ。2026年、BTSが完全体としてカムバックした。待ち続けた時間は、約4年。新曲ARIRANG(アリラン)とともに、BTSのカムバックは世界190カ国を揺らした。

ARIRANGというタイトルが持つ重さ

新曲のタイトルはARIRANG(アリラン)。古くから歌い継がれてきた韓国の民謡であり、峠を越える旅人の哀愁と望郷を歌った楽曲だ。BTSがこのタイトルを選んだことは、単なる音楽的選択ではない。故郷への回帰、そして兵役という制度的な別れを経て帰還した7人が、自分たちのルーツを見つめ直すという宣言でもあった。K-POPアーティストとして世界的な成功を収めながらも、韓国の兵役義務から免れることはなかった。RM、j-hope、Jin……メンバーたちは順次入隊し、約2年間ずつ軍での任務を果たした。最後のメンバーが除隊したのが2025年末。ARIRANGはその直後、2026年3月にリリースされた。

Netflix独占配信190カ国——前例なき規模のカムバック

復帰の舞台として選ばれたのは、Netflix独占カムバックライブ。配信は世界190カ国・地域に及び、音楽のライブ配信としては過去最大規模のひとつとされる。光化門広場で行われたライブは、会場に集まった数万人のファンと、画面の前で見守った世界中のARMYが同時に体験した再会の瞬間となった。SWIMと題されたもう一つの楽曲も同時発表され、こちらはよりポップなアンセムとして早速ストリーミングチャートを席巻。リリース直後からSpotifyやApple Musicの各国チャートでトップを記録し、ストリーミング再生数は数日で驚異的な数字を叩き出した。

ARMYが待つということの意味

この4年間、ARMYと呼ばれるBTSのファンたちは何をしていたのか。メンバーがいないあいだ、ファンコミュニティは自発的に活動を続けた。過去の映像を掘り起こし、誕生日を祝い、それぞれのソロ活動を追い、来るべき完全体復活を信じて待ち続けた。待つという行為が、BTSとARMYの関係性を強固にした。SNS上では除隊のたびにトレンドが世界規模で動き、メンバーが一人ずつただいまを告げるたびに涙するファンの動画が拡散された。完全体復活の発表が出た瞬間、Xのワールドトレンドは瞬時に塗り替えられた。

東京ドームへ、そして世界へ

ARIRANGのリリースと同時に発表されたワールドツアーには、東京ドーム公演も含まれている。日本のARMYにとっては、かつて何度も訪れた聖地での再会となる。数年ぶりの東京ドーム公演となる見通しで、チケット先行販売の倍率はすでに数十倍に達したという。BTSがアリランという峠を越えて帰ってきた。その向こう側に何が待っているのか、ARMYはまた走り出した。

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